【専門家が解説】200Vエアコンの価格、メリット、デメリットについて知ろう!

どうもこんにちは。
プロのエアコン施工職人さかなです。

今日は、『200Vエアコンのメリットと価格』ということで、個人的な意見を述べさせていただきます。

メーカーは自分たちにとって良いことしか言いませんし、量販店の販売員も都合のいいことしか言いませんので、最も消費者の立場に近い施工職人の意見を参考にしてみてください。

それでは早速行ってみましょう!

エアコン施工職人が教える、『本当のエアコンの選び方』です。

※多少、行き過ぎた表現がありますが、あくまで個人的な意見ですので、絶対に参考程度にとどめておいてくださいね!

200Vエアコンのメリット 100Vとの違い

まず、エアコン本体の仕様の話ですが、200V用エアコンと100V用エアコンがあると思います。

その境界線なのですが、12畳用以下であればほぼ100V仕様、16畳用以上であればほぼ200Vという仕様になっています。

これは、全エアコンメーカーの共通認識になりつつあります。

〝なりつつある〟というのは、ダイキン が2.8kwの200V仕様を作っていたり、富士通が4.0kwの100V仕様を作っていたりするからなのですが、基本的には全メーカー、このような認識でいる事は間違いありません。

  • 6畳用であれば、冷房能力2.2kw→100v
  • 8畳用であれば、冷房能力2.5kw→100v
  • 10畳用であれば、冷房能力2.8kw→100v
  • 12畳用であれば、冷房能力3.6kw→100v
  • 14畳用であれば、冷房能力4.0kw→100v or 200v
  • 16畳用であれば、冷房能力5.6kw→200v
  • 18畳用であれば、冷房能力6.3kw→200v
  • 20畳用であれば、冷房能力7.1kw→200v
  • 24畳用であれば、冷房能力8.0kw→200v

そして、14畳用だけはなぜか、100Vの機種と200Vの機種が混在するんですよね。

で、消費者としては、14畳用を買うときにちょっと戸惑うはずなんですよね。笑

〝え?なんで14畳用だけ2種類あるの?〟
〝100Vと200Vでなんで分かれてるの?〟
〝100Vと200Vの違いってなに?〟
〝っていうかウチ、何ボルトだっけ?〟

多くの人は、こんな感じで困惑してしまうのですが、これらを順番に解説していくと、まず、200Vって言うのは、パワーが違います。

単純に100Vの2倍のパワーがあると考えてください。

では、なぜパワーが必要なのかというと、14畳以上のお部屋は広いので、それだけその空間を冷やしたり温めたりするパワーが必要なんですね。

例えば、24畳の広めのリビングに100Vのエアコンを付けたらどうなるか?

真夏の一番暑い時期の昼間に買い物を終えて帰宅します、エアコンをつけます、完全に冷えるのに30分くらいかかります。

その間、汗ダラダラです。

これが例えば、200Vだったら、エアコンをつけてすぐに部屋が涼しくなります。

単純計算で2倍のスピードで冷えるので、15分で完全に冷えることになりますし、それだけじゃなくて風量とかも違うので、体感としては2倍以上涼しく感じると思います。

つまり、広い部屋はそれだけ冷やすのに時間がかかるので、じゃあパワーのある方が、風もたくさん浴びれるし待ち時間もなくていいよね?っていうことなんですね。

200V仕様のエアコンと、100V仕様のエアコンがあるのはこういう理由からなんです。

ちなみに電気代は変わりません。

バケツに水をためるのに2倍のスピードでためようが半分のスピードでためようが、使う水の量は基本的に変わりません。

しかし、例えば24畳のお部屋に100Vのエアコンをつけたとすると、おそらく、部屋を冷やすスピードよりも、外気による室温上昇のスピードの方が早いので、いつまでたっても部屋が冷えないっていうことが起こります。

いくら電気代が同じと言っても、基本能力がそもそも備わっていなければ、お部屋全体を冷やすことができませんから、これはもう、200Vを選択する以外ないんじゃないかと思います。

そういう観点で考えてみると、14畳のお部屋に100Vのエアコンをつけるメリットがありませんので、〝もう200Vしかないでしょ〟僕はそう思います。笑

100Vエアコンと200Vエアコンでは本体値段が違う?

冷房効率では200Vの方が圧倒的にメリットがあり、さらに電気代も変わらないということであれば、もう200Vを選択する以外ないんじゃないかと思いますが、もしかしたら、200Vのエアコンよりも100Vのエアコンの方が、本体価格が安いのではないか?

だとすると、電気代が同じであるなら、本体価格の金額差によっては100Vエアコンを選択する!という方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。

で、結論を先に言ってしまうと、『本体価格にそんなに価格差はない』です。

「同メーカー」「同機種」で値段を比較してみると、200Vの方が数百円高かったりしますがおそらく、事務手数料みたいな何かだと思います。

基本的に本体値段はそんなに変わりません。

だったら、工事代金はどうなんだ!

あと、検討余地があるとすれば、「工事代金」でしょう。

仮に、現在のコンセントが100Vであれば、200Vに変換するのには「電圧切替」「コンセント交換」という2つの電気工事が必要になってきます。

この2つは、量販店によっては無料サービスにしているところもあるし、購入したエアコンに無料サービスとして付いているものも少なくありません。

ただ、無料でなかった場合の金額ですが、それは工事業者によって金額は様々です。

しかし、業界の平均値としては、「電圧切替」が2000円くらい、「コンセント交換」が2000円くらいで、合計で5000円前後と思っていればほぼ間違いありません。

現在、200Vコンセントが付いていて、電気工事の必要がなければ問題ありませんし逆に、100Vのエアコンを購入して、電圧を200V→100Vに下げるときでも金額は変わりません。

つまり、考えれば考えるほど、14畳のお部屋に100Vのエアコンを付ける必要性はなくなっていきそうです。笑

14畳用のエアコンのおすすめ機種は?

では、どんなエアコンがおすすめなのか?その解説には『エアコンの選び方』記事を読んでみてください!笑

では以上です!
どうもありがとうございました!

Aircon Mediaでは「Air-concierge」(エアコンシェルジュ)をコンセプトに、『10年間の快適な空間』をお約束しています。高品質な工事はもちろん、10年間の製品保証ときめ細やかなアフターサービスを心がけてますので、エアコン工事で失敗したくない方はぜひ、Aircon Mediaにお任せください。

エアコンの選び方カテゴリ一覧へ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加