激安中古エアコンは要注意!?安さの裏に潜むリスクとは

どうもこんにちは。
プロのエアコン施工職人さかなです。
今日は、『中古の激安エアコンは大丈夫なのか!?』ということで、個人的な意見を述べさせていただきます。

メーカーは自分たちにとって良いことしか言いませんし、量販店の販売員も都合のいいことしか言いませんので、最も消費者の立場に近い施工職人の意見を参考にしてみてください。

それでは早速行ってみましょう!

エアコン施工職人が教える、『本当のエアコンの選び方』です。

※多少、行き過ぎた表現がありますが、あくまで個人的な意見ですので、絶対に参考程度にとどめておいてくださいね!

中古の激安エアコンは大丈夫?

安いエアコンがないかどうか、ネットで探していると「中古エアコン専門サイト」みたいなサイトを発見しました。

そのサイト内では、3年落ちのエアコンが新品の時の半額くらいで販売されていました。

新品で6万円の商品が中古で3万円・・・3年落ちで半額・・・ってどうなんでしょうか?笑

一応、クリーニングもされているみたいですが、どうなんでしょうか?笑

僕が思うに、これはもう、〝安ければなんでもいい〟っていう人向けだと思います。

僕はわざわざエアコンを中古で買わないし、買うとしたら間違いなく新品で買います。

たとえ半額で買えたとしても、どこの誰がどんな使い方をしていたかもわからないし、どこの職人がどうやって外したのかもわからないからです。

中古のエアコンを販売しているということは、逆に、エアコンを中古で買い取っているということであり、中には、素人が自力で取り外したエアコンも混じっているはずです。

プロが外したのなら、まず間違い無いでしょうが、素人が外したかもしれないエアコンを僕は使いたくないですね。笑

そういうサイトを覗いてみると、「取外しは自分でやってみよう!」とか書かれていまして、それは単純に中古のエアコンを買い取る時に取外し工事が面倒なので、お客にやらせて買取業者が楽をしたいというだけだと思います。

エアコンを取り外す時には、「ポンプダウン」っていう手順が必要ですが、このポンプダウンをうまくやらないとガスが減ったり、ガスの中に空気が混じったりして、エアコンの性能が落ちます。

中古エアコン販売サイトでは、「クリーニング→動作確認済み」とか書いてありましたが、ガスが減っているかどうかのチェックはまず行っていないでしょう。

ガスが減っているかどうかはガス圧を測ればわかりますが、微妙に漏れていたり、微妙に空気が入っていたりしてもガス圧では正確には分かりません。

しかも、その機種によってガス圧が全て違いますし、その日の気温によってもガス圧は変わってきますので、毎回いろんな機種のガス圧を調べて気温から正常ガス圧を計算して、全ての機械をチェックしているなんて人件費のことを考えれば、まずありえません。

それに、簡単にガス圧をチェックするとか言ってますが、ガス圧を計るためには、一度室内機と室外機を繋いで、コンセントを差して、試運転しなければなりませんし、

ガス圧が正常だからといって、ガスに空気が混じっているかどうかは残念ながらガス圧を計っただけではわかりません。

分解クリーニング後の動作確認の際、ついでにガス圧を計っているのであればそれはそれで理にかなっている気がしますが、そもそも動作確認すらまともにやっていない気がします。

分解クリーニングをして、さらに、そのエアコンの室内機と室外機をつないで、ガスを通して、試運転をして、適正ガス圧を計算してガス圧を計って、ガス圧に異常があればガスを回収して規定量を補充する?

たった一台のエアコンのためにそんなことやってるわけねーだろ!って思います。

エアコンの分解クリーニングをちゃんとやろうと思ったら、まず2時間はかかるしそれを室外機とつないで試運転して、ガス圧まで計って、ガスが足りなかったら回収機で回収して、それから規定量のガスを補充して、全て問題なければポンプダウンして取り外す?

そんなことしてたら、普通に5〜6時間はかかるのではないでしょうか?下手したら1日作業です。

人件費が1日1万円と考えれば、中古のエアコンを3万円台で販売している計算が合いません。

まず、ガス圧のチェックはやっていないだろうし、やっているとしたら最低限の動作確認だけでしょう。

そんなエアコン、怖くて買う気にならない。

というのが僕の本音ですね。

製品保証が3年くらいついているらしい

ちなみにそういう中古エアコン販売サイトを見てみると、3000円くらいを余分に払うと3年保証が付けれるみたいですが、それは「5年落ち」までの機種に限られているようですね。

調べてみると、中古エアコンでも3年保証がつけられたりつけられなかったりするようです。

理屈的には、メーカーが製造から9年で部品の生産をやめてしまうので、そのタイミングに合わせて、5年落ちの機械に対しての3年の保証がギリギリ保証を付けられる限界のようです。

製造年から9年後は壊れる可能性が高いと判断しているようで、「5年落ち」の中古エアコンまでなら、自社独自の3年保証を付けても、製造から8年後のことなので、なんとかまだ部品供給されてますので修理が可能ですし、エアコンの寿命的にも壊れるギリギリっていう感じでしょうか。

まぁ、その保証が本当に保証してくれるのか結構疑問ですし、なんだかんだと理由をつけて保証してくれなさそうですが、どうなんでしょうか?

保証内容の明細をサイト内に貼り付けておいて欲しいところですね。

論点はやはり、「壊れないかどうか」と「コスパ」

もう、ここじゃないでしょうか?論点は「壊れないかどうか」と「コスパ」でしょう。

「壊れないかどうか」ってことですが、こればかりは〝運次第〟みたいなところもあります。

基本的に、エアコンというのは移設しても問題ありません。

ちゃんとしたプロが作業すれば、ガスは一切減りませんし、壊れることもありません。

しかし、ここに素人の作業が混じってくると、必ずしもそうとは言えなくなります。

ガスが減ったり、ガスに不純物が混じると、それが後に不具合を起こす原因になったりします。

そういう、人為的な不具合プラス、エアコン本体の寿命というやつがあります。

エアコンは10年くらいでわざと壊れるように設計されているので、ちょっとその計算が狂って、5年くらいで壊れてしまうものも少なくありません。

これはもう、〝運次第〟ということになるのですが、中古のエアコンを購入した時にそういう人為的な不具合プラスエアコン本体の寿命次第では、買ってすぐに壊れてしまう可能性もあります。

まぁ、エアコン本体の寿命に関しては、新品のエアコンでも同じことがいえるのでそれほど気にすることではないのかもしれませんが、とにかく、〝運〟がモノを言う世界の話ですので、個人的には、中古のエアコンを購入して、わざわざ早くに壊れる確率を増やすようなことはしなくてもいいんじゃないかと思います。

そこで、次にポイントになってくるのが、「コスパ」だと思います。

要は、そのリスクを取ってでもそれ以上のリターンが得られるかどうか?

つまり、それだけ安く快適な時間が過ごせるかどうか?っていうことが大きなポイントになってくるはずです。

例えば、中古のエアコンを3年落ちで買うとしましょう、2015年製のパナソニックの6畳用エアコンを35000円で購入するとします。

エアコンは他の家電と違って、エアコンを購入しても取り付け工事をしなければ使えませんので、取り付け工事を依頼するとします。

つまり、総支出としては、エアコン本体代金+取り付け工事費=総支出、ということになるので、エアコン本体の価格だけを見て〝安い〟と判断するのは早計です。

で、そのエアコン取り付け工事費がいくらになるのかというと、エアコン業界の平均的な金額で言えば、「1万円前後」だと思ってもらって問題ないかと思います。

この「1万円前後」というのは、あくまで6畳用の話であって、これが24畳用とかになると2万円くらいになります。

しかし、今回は6畳用のエアコンを購入すると仮定しているので、6畳用エアコンの工事費としては、基本的に1万円くらいです。

つまり、35000円の中古のエアコンを購入した場合、プラス工事費が10000円で、合計45000円の支出になります。

で、例えば、同じ製造年の同じクラスのエアコンを新品で購入した場合、エアコン本体は大体、4万円くらいです。

取り付け工事費を1万円としても、合計5万円です。

たった1万円の違いで、中古買いますか?僕はエアコンのプロとして、どう考えても中古を買うメリットってないと思います。

実際にどういうことか、検索してみた。

では、実際に同じメーカー、同じ製造年月、同じ型番の商品が、中古と新品でどれくらいの価格差があるのか確かめてみましょう。

使うのは「某中古オンラインショップ」、「価格.com」です。

まずはこちら。

『富士通ゼネラル AS-C28K-W』中古価格47080円

『富士通ゼネラル AS-C28K-W』新品価格50800円

↓新品と中古の差額、

50800-47080=3720円

『パナソニック CS-280DFR』中古→51480円

『パナソニック CS-280DFR』新品→48699円

↓新品と中古の差額、

48699-51480=-2781円

これはもう新品の方が安くなっちゃってますね。

どう考えても中古を買うメリットってないんで、やはり中古はやめた方がいいですね。

では以上です!
どうもありがとうございました!

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