職人直伝!100Vの10〜12畳用エアコンの選び方とおすすめ機種

どうもこんにちは。
プロのエアコン施工職人さかなです。

今日は、『10畳〜12畳用100Vエアコンの選び方』ということで、個人的な意見を述べさせていただきます。

メーカーは自分たちにとって良いことしか言いませんし、量販店の販売員も都合のいいことしか言いませんので、最も消費者の立場に近い施工職人の意見を参考にしてみてください。

それでは早速行ってみましょう!

エアコン施工職人が教える、『本当のエアコンの選び方』です。

※多少、行き過ぎた表現がありますが、あくまで個人的な意見ですので、絶対に参考程度にとどめておいてくださいね!

10畳〜12畳のお部屋でも、14畳用を付けちゃえばいい

エアコンには100v用と200v用がありますが、その〝違い〟については別に解説した記事があるので、気になる方はそちらを参考になさってください。

で、200v用のエアコンは14畳用から登場してくるわけですが、10畳〜12畳であれば、ほとんどが100v用エアコンです。

言ってみれば、ちょっと微妙な大きさなんですよね。笑

14畳であれば、200vのものを選べば問題ないですが、10〜12畳となると、100vでちょっと頑張らないといけない。

12畳ともなると割と大きめの部屋ですから、真夏の一番暑い時期に、100vのエアコンだとちょっとパワー不足と感じるかもしれません。

というのも、100vのエアコンだと室外機のコンプレッサーも冷媒ガスの量も風量も全部限界があります。

「100vの限界」というやつですね。

だから、真夏の一番暑い時期の一番暑い時間帯ではパワー不足を感じてしまう可能性があります。

エアコンをフル稼働させているのに、ちょっと体が汗ばんでくる感じですね。

木造2階建ての2階の南西のお部屋とか、色々な条件が重なれば本当にそういうことが起こります。

ですので、お部屋が10畳〜12畳であれば条件次第では100vのエアコンではパワー不足になりますから、ここは無理をせず、200vのワンランク大きめのエアコンを購入されることをお勧めします。

ワンランク大きめのエアコンを買ったからといってそんなに電気代も変わりませんし、むしろ、100v用エアコンでフルパワーで稼働させるよりも200vのエアコンで楽に運転させてやったほうが逆に電気代も安く済み、音もうるさくなくさらにエアコン本体の寿命も長持ちするということが起こります。

あとは最大電流値が低くなるので、主幹ブレーカーが落ちにくくなるというメリットもあります。

それに、お部屋が12畳だからといって、必ずしも12畳用のエアコンをつけなければならないということはありません。

ワンランク上の14畳の200vの奴をつけてやれば〝ちゃんと効かない〟ということはまずありませんし、その他もろもろのメリットを受け取れるはずです。

もちろん、エアコン本体価格がちょっと高くなってしまう・・・というデメリットはあるかもしれませんが、とは言ったものの、14畳用でも12畳用よりも安い機種なんていくらでもありますし、同じような機能が付いていて同じような値段の機種もたくさんあります。

ですので、そこまで本体価格に差はないように思いますし、その価格差を補ってなお、あまりあるメリットを受けられるので、個人的には200v用エアコンを取り付けられることをお勧めします。

それでも、10〜12畳用を取り付けたい!

それでも、例えば、電柱からの電線が「単相2線式」であるとか、他の理由で100v用のエアコンを取り付けたいということもあると思います。

その場合も、100v用の14畳用のエアコンを取り付けられることをお勧めします。笑

12畳用となると、冷房能力3.6kwということになると思うのですが、実は、数あるエアコンの中で最も売れていないのがこの3.6kwのエアコンなんです。

理由は、日本の建築設計の傾向として12畳のお部屋が圧倒的に少ないからです。

そして、最も売れてないということは、各販売店のラインナップとしても在庫が少ない・・・

つまり、機種としての選択肢も少ないし、値段的にも掘り出し物が少ない傾向にあります。

それが、ワンランク上の冷房能力4.0kwのサイズになれば、4.0kwは人気サイズですから、種類も機種も在庫も豊富にあり、各メーカーもたくさん生産していますので、それだけ多い母数の中にはお値打ちなものも見つかる可能性があります。

ということで、下手な3.6kwを買うよりも、4.0kwに視野を広げることで圧倒的に選択肢が増えますし、エアコン本体の金額もそれほど変わりません。

むしろ逆に安いものがぽんぽん見つかるラッキーもあります。

ですので、個人的には100vの3.6kwを買うくらいなら、100vの4.0kwを買った方が、よりメリットを感じられるのではないかと思います。

それでも3.6kwを取り付けたい!

というのであれば、まず、お部屋の形状を気にする必要があると思います。

例えば、お部屋の形状が「L字型」であるとか「間仕切り」があるとか、ちょっと特殊な形をしているのであれば、もしかしたら日当たりや部屋の形状などから、〝風に当たっている部分しか冷えない〟ということが起こるかもしれません。

その辺りの「冷房効率」をお部屋形状から考えておく必要があります。

次に、お掃除機能が〝付いていない〟機種がオススメです。

なぜ〝付いていない〟機種がオススメなのかというと、12畳のお部屋で3.6kwのエアコンをつけた場合、おそらくエアコンはほぼフル稼働に近い状態になります。

つまり、エアコン上部の「吸い込み」からたくさん空気を吸い込んで、エアコン下部の「送風口」から沢山、送風をすることになると思うのですが、それはつまり、エアコンのフィルターにホコリがたまりやすいことを意味します。

で、〝ホコリがたまりやすいんだったら、お掃除ロボ付きのほうがいいんじゃないの?〟って普通の人は思うと思います。

でも、実はこれが逆なんですね。笑

今のエアコンについている「お掃除機能」というのは、はっきり言って、ほとんど壊れる運命にあります。

エアコンの寿命まで「お掃除機能」が生きていることの方が珍しかったりします。

そう、お掃除ロボとは、数年で壊れる宿命なんです。

であれば、数年後にはフィルターがホコリまみれになりますので、今度はそのホコリがエアコン本体内部にまで入ってきてしまい、それがエアコンの結露水と混じってカビが発生します。

で、そのカビを除去しようと思っても無理だし、エアコンクリーニングしようと思ってもお掃除ロボが邪魔で分解クリーニングするしかなくなります。

もうそうなると、メンテナンスにかなりのお金がかかりますし、結局、そんなことをするくらいなら、「お掃除ロボなんてない方が良かった」ということになりますから、最初からシンプルなものを買えばいいんです。笑

フィルターの掃除と言っても夏と冬使ったとしても1シーズン終わりに一回やるだけで問題ありません。

年にたった二回の作業ですし、時間にして10分ほどです。

はっきり言って、どうせ壊れるお掃除ロボなんて始めからない方がマシだし、全く必要ありませんので、僕は個人的には「お掃除ロボなし」を購入されることをお勧めします。

あとは、なるべく風が遠くまで届いて欲しいですから、なるべく「ルーバー」(羽根)が大きいものを選ぶといいと思います。

ルーバーは大きければ大きいほど、風向きの調整の精度が上がりますから、なるべく大きめのものを選ぶと、お部屋の端の方まで風が届きやすいと思います。

となると、三菱電機の「Sシリーズ」でしょうか、100Vー12畳用のエアコンには、『三菱電機 MSZ-S36』が最も適していると思います。

100Vエアコン 10畳〜12畳用の選び方 おすすめ機種!まとめと総括

と、こんな感じでかなり個人的な主張をしてまいりましたがいかがでしたでしょうか?

個人的には、3.6kwを購入するメリットってあまりないと思うので、普通に4.0kwをお勧めしますが、どうしても!という場合には『三菱電機 MSZ-S36』を検討してみてください。

また、その他にもエアコンを選ぶ基準というのはたくさんあるので、もしよろしければこちらの記事も読んでみてください。

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では、以上です。
どうもありがとうございました!

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