冷房専用エアコンのデメリットとは?安さの裏に隠された問題

どうもこんにちは。

プロのエアコン施工職人さかなです。

今日は、『冷房専用エアコン』ということについて、個人的な意見を述べさせていただきます。

メーカーは自分たちにとって良いことしか言いませんし、量販店の販売員も都合のいいことしか言いませんので、最も消費者の立場に近い施工職人の意見を参考にしてみてください。

それでは早速行ってみましょう!

エアコン施工職人が教える、『本当のエアコンの選び方』です。

※多少、行き過ぎた表現がありますが、あくまで個人的な意見ですので、絶対に参考程度にとどめておいてくださいね!

冷房専用機のメリットとデメリット

現在、冷房専用機を製造している会社は『コロナ』です。

他のメーカーも昔は作っていましたが現在はほとんど作っていません。

ということで、ここからはもう「コロナ」と名指しで書くことにしますが、「コロナ」の冷房専用機のメリットといえば、〝価格が安い〟これ以外にないでしょう。

では、その価格が安い代償としてどんなデメリットを支払っているのか?というのが、大きなポイントになってくると思うのですが、そのデメリットはこちら。

  • 電気代が高い
  • 作りが雑
  • 壊れやすい
  • 音がうるさい
  • 冷えにくい

このようなデメリットがあると思いますので、順番に解説していきます。

電気代が高い

あまり専門的な話はここでは避けますが、コロナの冷房専用機はインバーター機ではない機種があります。

つまり、温度調整が下手くそで、部屋の温度が上がってきたら動いて、部屋の温度が下がってきたら止まって・・・っていう温度調整の仕方なんですね。

そういう効率の悪い仕組みなので、普通の機種よりもちょっとだけ電気代が高くなります。

とはいっても、結構使ったとしても年間で数千円程度なので、そんなに気にすることでもないかもしれませんが、一応、インバーターでない場合、電気代が高くなりやすいというデメリットがあります。

作りが雑。

これは、エアコン職人に聞けばほぼ全員がそうだと言うでしょう。

「コロナ」の冷房専用機は作りが〝雑〟です。

というのも、冷房専用機だろうと冷暖房兼用機だろうと、1台にかかる生産コストはそんなに変わらないんです。

エアコンの仕組みの話になってしまいますが、冷媒ガスっていうのは、放出した時に周りの熱を奪うっていう性質があるんですね。

スプレー缶を「ブシュー!」ってやると、缶自体が冷たくなるあの原理ですね。

逆に冷媒ガスを圧縮すると熱を発生させるので、この熱を利用したのが暖房です。

つまり、単純に言えば、「時計の針」を逆回転させるのと同じ原理であり、逆回転させるのにそれほど大きな部品も労力も必要ないってことなんです。

簡単に言えば、時計の後ろのネジをくるくる回したら、正転も逆転もできるんで、あんな感じなんですね。

でも、冷房専用機は「冷房専用だから安くないとおかしい!」っていうのが消費者の意見です。

1台あたりの生産コストを考えたらほぼ変わらないので、メーカーとしては冷房専用機も冷暖房兼用機も同じ値段で売りたい。

けど、消費者がそれを許さない。だから、各メーカーはそんな不毛な争いを避けるため、冷房専用機の販売を中止しました。

そこに目をつけたのが「コロナ」です。

コロナは各メーカーが〝降り〟の姿勢であることを逆手に、エアコン市場で冷房専用機を作り続け、「値段の安い冷房専用機はいかがですか〜?」っていう戦略に走りました。

じゃあ、なぜ同じ6畳用でも、他のメーカーが6万円7万円で販売するところを、4万円5万円で販売できるのか?

それは〝作りが雑〟だからです。(あくまで個人的な意見です!)

使っている材料も最悪、設計も最悪、サポートも最悪、とにかくあらゆるコストを抑え、消費者の求める「冷房専用だから安いはず!」っていう幻想を叶える商品を作り出しました。

〝冷えればなんでもいい〟っていう消費者は一定数いますから、そういう層をターゲットにしている戦略・・・だと思います。

粗悪なエアコンなのでもちろん壊れやすいですし、音もうるさいですし、冷房効率も悪いです。

以上の理由から、

  • 電気代が高い
  • 作りが雑
  • 壊れやすい
  • 音がうるさい
  • 冷えにくい

っていうデメリットになっています。

冷房専用エアコンの安さとデメリットまとめ

僕は個人的には「コロナ」は推奨していませんが、「3〜4年持てばいい」「安ければ壊れてもいい」というのであれば、購入も検討してもいいとは思います。

しかし、ハッキリ言ってメリットよりもデメリットの方がはるかに大きいでしょう。

安いといっても2万円程度ですし、〝安かろう悪かろう〟〝安物買いの銭失い〟の典型のような商品だと思います。

その2万円で寿命がもしかしたら長くなり、暖房も使えて電気代も安くなって、音も静かになって、冷房効率も上がるわけですから、そこをケチる意味もないんじゃないかと思います。

しかし、最後に、メーカーさんの名誉のために言っておきますが、『安い商品を作る』ということはそのような消費者の需要があり、そのような商品を実際に求めているお客さんがいるわけなので、それは『企業努力』と言うべきでしょう。

買いたい人は買えばいいし、買いたくない人は買わなければいい。

僕は個人的にはお勧めしないけれども、「安さが一番!」と言う消費者の意見を否定することもありません。

お客さんにとっても、いろんな選択肢があることは良い事だと思いますね!

ということで、冷房専用機の激安の理由とデメリットでした!では、ありがとうございました!

Aircon Mediaでは「Air-concierge」(エアコンシェルジュ)をコンセプトに、『10年間の快適な空間』をお約束しています。高品質な工事はもちろん、10年間の製品保証ときめ細やかなアフターサービスを心がけてますので、エアコン工事で失敗したくない方はぜひ、Aircon Mediaにお任せください。

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