エアコンの冷媒ガスにはどんな種類があるの?R32、R410A、R22について

どうもこんにちは。
プロのエアコン施工職人さかなです。

今日は、『エアコンの冷媒ガスについて』ということで、個人的な意見を述べさせていただきます。

よろしくお願いします。

冷媒ガス「R32」と「R410A」と「R22」

現在、ルームエアコンに使われている冷媒ガスというのは、「R32」という冷媒ガスが主流になっています。

その前はR410Aというガスが主流で、さらにその前はR22というガスが主流でした。

〝なんでそんなにコロコロとガスが変わるの?〟と思われるかもしれませんが空調メーカーもたくさん努力していますから、一言で言えば「企業努力」ということになると思います。

例えるなら映像記録メディアに似ています。

昔は「VHS」っていうビデオテープから始まり、
次に「DVD」という円盤に変わり、
今では「Blu-ray」という円盤に変わりました。

エアコンの冷媒ガスも同じで、映像メディアが「なるべく美しい映像を提供する」という目的を持って新しい記録メディアを開発したように、エアコンメーカーもなるべく地球環境に優しく、なるべく熱交換効率の良いものを提供するという目的を持っています。

なので、R22ガスよりもR410Aの方が地球に優しいと言われていますし、R410AよりもR32の方が地球に優しいとされています。

「地球に優しい」とは、具体的に言えば「地球温暖化係数」と「オゾン破壊係数」のことで「地球温暖化係数」というのは大気中に冷媒ガスが放出されると、地球温暖化が促進されるって言われているんですね。

「オゾン破壊係数」というのは、大気中に冷媒ガスを放出させると地球の周りを覆っている「オゾン層」が破壊される割合のことを言います。

「オゾン層」が破壊されるとどうなるかというと、太陽から地球に降り注ぐ紫外線量が増え、地球に暮らす生物に大きな影響があると言われています。

しかし、今は「代替フロン」というものになりR 410A以降は「オゾン破壊係数」は「ゼロ」となっていますので、代替フロンでオゾン層が破壊される心配はなくなりました。

しかし、オゾン破壊係数がゼロだったとしても地球温暖化に対しては代替フロンでも影響があるようでその数値はR 410Aで「2090GWP」R32で「675GWP」となっています。

つまり、R32はR 410Aに比べて、地球温暖化係数は約1/3となっています。

まぁ、NASAの報告によると、「地球は温暖化していない」というデータがあるので、地球温暖化というのは地球規模のプロパガンダである可能性があるのですが、今回はその議論は置いておくとして、とにかく、R 410AよりもR32の方が地球温暖化の影響が少ないということで、近年注目されルームエアコンにおいては主流となっています。

フロンに代わる自然冷媒の可能性

エアコンで使用されている冷媒は地球環境への配慮で、どんどん規制が厳しくなっています。

僕ら職人もフロン取扱い業者として、毎年、県に対してフロン回収の報告義務がありまして、年間で何kg回収したかを報告することが義務付けられています。

そして、先進国の間では地球温暖化対策として、CO2とフロンの大気排出を抑えようという動きが活発になってきています。

そこで、今注目されているのが自然冷媒で、現在、CO2冷媒というものが技術的に使用できるようになってきました。

まだ日本製はなく、ドイツ製の大型冷凍機にしか採用されていませんが、もうすでに日本の国家予算を使って設備投資費の補助金が出る制度もできました。

いずれ小型設計されればルームエアコンなどにも使用されるようになるかもしれませんので、そうなれば世界中の空調メーカーがCO2冷媒を使用するようになり、世界規模で「脱フロン」という動きになるかと思います。

僕らも空調機を扱う職人として、今後の動向を見守っていこうと思います。

では今回は以上になります。
ありがとうございました。

Aircon Mediaでは「Air-concierge」(エアコンシェルジュ)をコンセプトに、『10年間の快適な空間』をお約束しています。高品質な工事はもちろん、10年間の製品保証ときめ細やかなアフターサービスを心がけてますので、エアコン工事で失敗したくない方はぜひ、Aircon Mediaにお任せください。

エアコンの素朴な疑問カテゴリ一覧へ

 


Aircon Mediaではエアコン工事、ご相談承ります。
愛知・東京・千葉・埼玉・神奈川・静岡・岐阜・大阪・奈良・京都・兵庫・広島・山口エリア対応中

現在対応エリアの拡大を進めています。 最新情報はお知らせをご覧下さい。