どうもこんにちは。
エアコン職人さかなです。
今日はエアコンの『室内配管カバー取付』について、料金とその内容を解説していきますが、まず最初に注意点としてお伝えしておきたいのが、これからお伝えすることは、あくまで一般的な業界標準の話であり、その基準として、大手家電量販店の金額を参考にしているという点です。
なので、当然、依頼する工事屋さんによって、多少、内容や金額が変わることがあると思います。
こちらの記事でお伝えしていることが、実際には「必ずしもそうとは限らない」ということをご了承くださいませ。
よろしくお願いします。
屋内配管カバーの目的
屋内配管カバーというのは、ハッキリ言って「見映え」という意味しかありませんから、見映えを気にしないという方は取り付ける必要はありません。
屋内なので、直接日光もほとんど当たらないと思いますし、雨風が当たるような場所ではありませんから、屋外配管カバーのように、「劣化を防ぐ」という意味はないんです。
なので、本当に見映えだけの問題でつけるかどうか判断することになります。
そして、屋内配管カバーは屋外と違って、「取り付けるできる場合」と「取り付けできない場合」があります。それは、屋内で配管が露出しているかどうか?というところが大きなポイントになってきます。
例えば、一戸建ての場合だとリビングにエアコンを取り付けますよね。
その時に、普通の設計であれば外壁に穴を開けて、その穴から配管を屋外に出すのですが、普通は穴を丸ごとエアコン室内機本体で隠してしまうんですね。
室内機の背面から配管を取り出すのが最もスタンダードな取付であり、その後ろは外壁に穴が空いているわけですから、すぐに屋外に出るというわけです。
その場合、室内に配管が露出してこないので、当然、室内配管カバーの必要もないというか、取り付けようがないということになります。
なので、戸建てのリビングで室内配管カバーを使う場合というのは、実はそんなに多くありません。
家の設計上、室内機と外壁の穴がかなり離れている場合とかですね、そういう時に屋内配管カバーを取り付けたりします。
やはり、室内配管カバーを取り付けるパターンで最も多いパターンは「マンションのリビング」です。マンションだと構造上、リビングのエアコンはほとんど「梁上」に取り付けることになります。
梁というのは、マンションだとリビングのバルコニー側の窓の上に壁がせり出している部分があると思いますが、それがマンションの構造の一部である梁です。
で、設計上、リビングにエアコンをつけようと思ったらその梁に取り付けないといけなくて、梁は構造の一部なので、梁には穴が開けられませんので、エアコン配管穴は梁よりももっと下の方に開いている事が多いです。
「梁上」から「梁下」に向かってエアコン配管を這わせることになりますので、室内に配管が露出するので、個人的にな経験上、このパターンで室内配管カバーを取り付ける事が最も多いです。
そして、こういうパターンでほとんどの人が室内配管カバーを付けたいと感じるみたいなのですが、僕が金額の案内をすると尻込みする人が多いんですね。
お値段は業界平均で『12000円』です。
室内化粧カバーに1万円以上支払う価値はあるのか?
マンションのリビングエアコン工事ではほとんどの場合、屋内で配管が露出する構造になっているため、多くの人が室内配管カバーをつけたいと感じるようですがその値段を聞いてやめる人もいます。
「なんでそんなに高いの?」と思われる方も多いと思いますし、実際にその言葉を僕は何度も何度も耳にしてきました。
お客さんの言いたいことも重々承知しているのですが、ちょっとここで職人の立場から言わせてください。
『材料が高い!そして施工がめちゃめちゃ難しい!』
すみません、取り乱しました。
要するに12000円の内訳は、
- 材料費
- 施工費
ということなのですが、材料も一般の人に買われるものではない特殊なものになりますので、部品一つで1000円くらいするんですね。
その部品を普通に3つ4つ使うので、もうそれだけで4400円になってしまいますし、場合によってはもっと材料代でかかることもあります。そして、何より施工が難しいです。
エアコン職人の中には、「室内配管カバーの取り付け不可」という人もいるくらい難しいです。
特に、最近は「うるさらホース」とか「換気ホース」とか通常の配管にプラスしてもう一本管が増えていることもありますので、難易度はさらに増しています。
室内機との接続部分に隙間は許されませんし、室内配管カバーのパーツ一つ一つでミリ単位の調整を余儀なくされますので、高い技術力が必要となります。
実際に施工しているところを見てもらったら納得してもらえるのですが、エアコンの取り付けに2時間かかるとしたら、室内配管カバーの取り付けが加わるとさらに1時間プラスされると思っていてください。
職人の感覚としては、室内配管カバーが増えるだけでエアコンの取り付けが1台分丸々増えるくらいの感覚で、実際にそれくらい大変だし難易度が高いので、「それなりの金額をいただかないとやってられない」というのが本音です。
以上の理由から室内配管カバー料金は12000円以上を請求するところが多いです。
さらに、通常料金の場合は12000円前後ですが、冷房能力6.3kw以上の機種ですと、配管の規格が変わって太さが太くなりますので、2分4分という配管を使う機種に関しては15000〜20000円になります。笑
もしくは、先ほどちょっとお伝えさせていただいた「換気ホース」や「加湿ホース」が増える場合も同様に、高い方の金額になりますので、見映えとご自身の価値観とを照らし合わせていただいてご判断いただければと思います。見た目だけの問題ですので。
以上、室内配管カバーの解説でした。
ありがとうございました。
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