エアコンのドレン断熱処理について工事内容と料金を職人が解説

どうもこんにちは。
エアコン職人さかなです。

今日はエアコンの『ドレン断熱処理』について、料金とその内容を解説していきますが、まず最初に注意点としてお伝えしておきたいのが、これからお伝えすることは、あくまで一般的な業界標準の話であり、その基準として、大手家電量販店の金額を参考にしているという点です。

なので、当然、依頼する工事屋さんによって、多少、内容や金額が変わることがあると思います。

こちらの記事でお伝えしていることが、実際には「必ずしもそうとは限らない」ということをご了承くださいませ。

よろしくお願いします。

ドレン断熱処理とは?

エアコンというのは、冷房を使うと室内機から冷たい水が出てきます。

そして、その水はドレンホースと言われる管を通り、屋外に排出されるのですが、この時に、配管の周りの空気を冷やすことで配管が結露します。配管に結露水がつくと、例えば室内ですと、室内に水がポタポタと落ちます。

ちょうど、グラスの外側に水滴がつくような感じです。

なので、ポタポタしてはならんということで、その結露を防ぐためにドレンの断熱材というものを巻きます。

しかし、ドレン断熱を使う場合にはある条件がありまして、それが「配管が室内で露出する場合に限る」ということです。

つまり、室内機で配管穴が隠れている場合は、そのままエアコン本体の背面に配管が出てますから、そのような場合にはドレン断熱の必要はありません。

そうではなく、室内機の右横とか左横とか、右下とか左下から配管が出ていて、室内機から配管穴まで少し距離がある場合などでは、配管が室内に露出するかと思います。そのような場合にはドレン断熱材を巻く必要があります。

一度、お客さんにその説明をして、「有料ですがドレンの断熱材を巻いてもいいですか?」と聞いたところ、すごい剣幕で断られまして、「それじゃあ、断熱材なしでやりますけどあとで文句言わないでくださいね」ということで、断熱材なしで工事したことがあります。

そしたら数日後、連絡があって、「やっぱり断熱材巻いてください」と言われました。

当然、こちらも事前に説明してますから、取外し料金と取付料金、そして断熱料金、そのお客さんは無駄に2万円を支払う羽目になりました。

ドレンの断熱材は、室内で配管が露出する場合には必須です。やらないと床が水浸しになります。

ドレン断熱の料金

ドレン断熱の料金は、大手量販店では1mあたり1100円です。

すごい剣幕で断られたドレン断熱ですが、その時の請求額も1100円だったので、そんなに法外な値段でもないような気がしますが、とにかく、こちらとしても強制ではないので、お客さんがいらないと言えばいらないんです。

しかし、結果的にそのお客さんは1100円をケチったがために、2万円の支払いをすることになったので、可哀想というかなんというか、思い出に残る出来事でした。

ドレン断熱は1cmでも使用したら1100円

ドレン断熱1mの定義は、1cmでも使用すれば1m分の1100円の料金が加算されます。

例えば、配管穴がエアコン本体で隠れている場合、エアコンの背面から配管が出ているはずなのですが、その場合にはドレン断熱の必要はありません。

なぜなら、エアコン本体にも「補助ドレン」と言われるドレンホースが繋がっており、そのエアコン本体付属部分にはもうすでに断熱が施されているのです。

つまり、エアコン本体のドレンホースには40cmくらいの断熱があるので、エアコンの背面から配管を出すと、ちょうど外壁の外に出るくらいまではその断熱部分でまかなえるんです。

なので、配管をエアコン本体の背面に出す場合には、ドレンの断熱材は必要なく、もし本体断熱以降で結露したとしても、それは屋外での話なので、垂れ流しにしてしまえばいいという考え方です。(結露なのでコップの外側の水滴程度です)

しかし、本体のドレンホース40cm以降は断熱材が巻かれていないので、配管穴の外にドレンホースが出るまでに、40cm以上の距離がある場合にはドレン断熱が必要です。

『室内機から配管穴の外まで40cm以上ある場合』

以上、ドレン断熱の解説でした。

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