快適な眠りのために- 寝室用エアコンの選び方とおすすめ機種をプロが紹介

どうもこんにちは。
プロのエアコン施工職人さかなです。

今日は、寝室用のエアコンの選び方をご紹介していきます。

メーカーは自分たちにとって良いことしか言いませんし、量販店の販売員も都合のいいことしか言いませんので、最も消費者の立場に近い施工職人の意見を参考にしてみてください。

ぜひ、最適なエアコンを選ぶための、一つの判断材料にしていただきたいと思います。

それでは早速行ってみましょう!

エアコン施工職人が教える、『本当のエアコンの選び方』です。

※多少、行き過ぎた表現がありますが、あくまで個人的な意見ですので、絶対に参考程度にとどめておいてくださいね!

寝室用エアコンの選び方

エアコンにはいろんな種類がありますが、実は「寝室用」とか「リビング用」とか、そういう「くくり」みたいなものはないので、明確に、「これが寝室用です!」って言うこともできないんですね。

だから、子供部屋だろうと、寝室だろうと和室だろうとリビングだろうと、基本的にはどの機種を選んでも問題ありません。

でも・・・、でもですね、僕は、エアコンを毎日取り付けていますので、それなりに寝室にもエアコンを取り付けてきました。

その中で「寝室にはこんなエアコンが向いているんじゃないかな?」っていうのは確かにあると思います。

で、それを考える前にまず、寝室でエアコンを使うときのことを考えてみる必要があると思うんです。寝室でエアコンを使うときっていうのは、多分、寝る時ですよね。笑

寝る時に、エアコンに求めることってなんでしょうか?

僕がこれまでにいろんなお客さんと接してきて感じるのは、まず、「騒音」を気にする人が多いと思います。

例えば、一戸建てであれば、寝室って大体2階にあるんですよね。

まぁ、1階に寝室があるお家もあると思うんですけど、一般的に、日本の住宅では2階に寝室がある設計が多いです。

で、2階の寝室にエアコンをつけると、その室外機はベランダに置くか、もしくは1階まで降ろすか、もしくは屋根に置くっていうパターンがあると思うんですけど、ベランダとか屋根に室外機を置いた時に騒音を気にする人が非常に多いんですね。

室外機というのは、内部に「コンプレッサー」っていう機械が入っていて、簡単に言うと、「モーター」みたいなのが常に回ってると考えてもらえればいいのですが、この「モーターの音」はどうしても出ます。笑

安いエアコンでも高いエアコンでもどんなエアコンでも必ず多少の音は出ます。

しかし、音の大きな時と、音の小さな時があります。

それは、エアコン自体が「フルパワーで動いている時」か、「エコ運転」で動いている時かで変わります。

エアコンがフルパワーで動いている時は、室内機の内部のモーターもフル稼働ですし、室外機の内部のモーターもフル稼働しているので、室内機もうるさいし、室外機もうるさいんですね。笑

一番音が大きな時です。

夜寝る時に、エアコンがフル稼働だと、もしかしたら、「うるさくてなかなか寝られない」っていう人がいるかもしれません。

せっかくエアコンをつけているのに、ゆっくり寝られないんですよね。

では、どうすればいいのか?

それは、ワンランク冷房能力の大きい機種を選ぶっていうことで解決できます。

エアコンを選ぶ時には、まず、お部屋の広さに対応した冷房能力のエアコンを選ばなくてはなりません。

例えば、

  • 6畳用であれば、冷房能力2.2kw
  • 8畳用であれば、冷房能力2.5kw
  • 10畳用であれば、冷房能力2.8kw
  • 12畳用であれば、冷房能力3.6kw
  • 14畳用であれば、冷房能力4.0kw
  • 20畳用であれば、冷房能力6.3kw
  • 23畳用であれば、冷房能力7.1kw
  • 26畳用であれば、冷房能力8.0kw
  • 29畳用であれば、冷房能力9.0kw

というような感じで、お部屋の広さに合ったエアコンを選ばないと、「全然冷えない」ということが起こります。

ですので、仮に寝室が8畳であれば、通常は2.5kwを選べばいいのですが、ワンランク上の10畳用2.8kwを選ぶことをおすすめします。

ワンランク上の機種を選んだほうが、真夏の一番暑い時期にもフル稼働しなくていいので、「騒音」がある程度抑えられるんですね。

一旦部屋が冷えてしまえば、あとはアイドリング運転になりますから、それほど音は気にならないかもしれませんが、またしばらくして部屋の温度が上がってくると、エアコンも頑張って動くようになります。

ちょうど、ウトウトし始めた頃に、「ゴゴーッ!」とうるさく動き始めるので、なるべく大きい能力も持った機種でちょっとのパワーで部屋を冷やすっていうほうが静かだし、実は電気代も安く済むんです。

以上の理由から、まず、ワンランク上の冷房能力のものを選ぶようにするといいかもしれません。

寝室用エアコンのおすすめ機能は?

僕は基本的に、エアコンなんて冷えて温まればなんでもいいだろ!って感じのイメージなので、僕の家についている寝室用エアコンは、「冷房」「暖房」「タイマー」くらいの機能しかないすごくシンプルな機種ですが、女性の方はもっと他にこだわりたい機能があると思います。

じゃあ、「女性にうれしい機能」ってなんなの?ってことなんですけど、それはダイキン様の『加湿機能』です。

日本の夏は湿度が高いので、普通に冷房を使えばいいと思うのですが、日本の冬は空気がとにかく乾燥しますよね。

ただでさえ空気が乾燥しているのに、そこに「暖房」を使うと、さらにお部屋の湿度は低下します。

そうなるとどうなるのか?

『お肌』に良くないですよね。

僕は男子なので、あまりお肌のことはわかりませんが、世の中の女性が顔面パックしたり、化粧水を塗ったり、保湿したり、お肌に対して最大限の注意を払っていることは知っています。

「乾燥はお肌の大敵」とか言ったりしますし、それが本当なのかどうかも知りませんが、ダイキン工業のエアコンにはこの「加湿機能」が付いています。

暖房と共に、お部屋の加湿もすることができ『加湿暖房』という運転で、お部屋を暖めつつ、湿度も調整することができる優れものです。(外気が乾燥しすぎていると加湿不可なので注意)

これは、冬場の就寝時に最強に威力を発揮すると思います。

お風呂あがりに化粧水を塗って、お肌のケアをして、さぁ寝るぞという時に、エアコンをつけたら空気が乾燥して朝起きたら唇がガサガサだったとか嫌ですよね。

それに、喉にもよくなさそうですし、そうすると風邪をひきやすいとか、そういうことにも繋がってきそうです。

僕は決してダイキンの回し者ではありませんが、この「加湿暖房」の威力はいつも実感しているので、結構おすすめします。

値段はめちゃくちゃ高いですし、工事もめちゃくちゃ大変なのでやりたくないのですが、それくらい余分にお金を払う価値はあると思います。

綺麗なお肌がお金で手に入ると思えば高くない?ですかね?

他にもいろんな機能があります。

最近のエアコンは、他にも主婦や主夫にうれしい機能がたくさんあります。

例えば、「ランドリー運転」という機能があって、梅雨時とか、雨の多い時期に、洗濯物を室内干しするときに、洗濯物が乾きやすくなる運転をしてくれます。

雨の日の室内干しは臭いが気になりますし、乾くのにも時間がかかるけど、この「ランドリー運転」なら、雨の日でもささっと乾くので、ちょっと洗濯が楽になるかもしれません。

実は、雨の日に洗濯物を寝室に干している人は多いですからね。そういう人におすすめの機能です。

あとは、三菱電機の「みはり」機能なんかも、寝室には欲しい機能かもしれません。

「みはり」っていうのは、お部屋の冷やし過ぎ、温めすぎを自動で感知してくれて、寝ている時でも直接人体に風が当たらないようにしてくれる運転です。

夏場に薄着で寝ていて、「エアコンが効きすぎて逆に風邪ひいた」っていうパターンもあるので、そういう時に威力を発揮しますね。

あとはそうですね、たまに、常にエアコンの風が下向きの機種とかありますので、そういうのは避けた方がいいと思います。

一応、ルーバー(羽根)は付いているのですが、ルーバーを上に向けても下にも風が送られるっていう機種がありますので、寝ている時に直接風に当たりたくないという場合は、ルーバーの大きなもの、風向がしっかり調節できるものを選ぶといいと思います。

しかし、このあたりは量販店の店員さんに聞いてもわからないと思うので、本当のプロに聞くしかないんですけど・・・、まぁ、ルーバーが大きかったら大丈夫です!笑

寝室用エアコンの選び方、まとめと総括

以上、寝室用のエアコンを選ぶ際の注意点、おすすめの機能など紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?

僕はエアコンなんて何でもいい派なので全然こだわっていませんが、今日のこの話を奥さんにしたら多分、「ダイキンにしようよ!」って言われると思います。笑

まとめますと、まず、「騒音」を気にされるようでしたら、冷房能力がワンランク上のものが静かでオススメです。1階に室外機を設置できるならそれでも解決するでしょう。

三菱電機のコンプレッサーは、防音シートで全部覆ってあるので、一番運転音が静かです。

僕の個人的なおすすめ機種はダイキンの〝うるさら〟→「加湿暖房」機能が付いているやつで、〝うるさら〟がちょっと金額的に厳しいようでしたら、三菱電気の「みはり」機能が付いているやつ、寝室で洗濯物を干す時があるなら、「ランドリー」機能が付いてるやつ、(リビングで干すならリビングエアコンにこの機能がついてるといいですね)、風向をちゃんと調節できるやつ、を選んでもらえるといいかと思います!

では、良いエアコンライフを!
ありがとうございました!

Aircon Mediaでは「Air-concierge」(エアコンシェルジュ)をコンセプトに、『10年間の快適な空間』をお約束しています。高品質な工事はもちろん、10年間の製品保証ときめ細やかなアフターサービスを心がけてますので、エアコン工事で失敗したくない方はぜひ、Aircon Mediaにお任せください。

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