エアコンの設置には資格が必要?無資格で取付する時の注意点

どうもこんにちは。
プロのエアコン施工職人さかなです。

今日は、『エアコン工事に必要な資格』ということで、解説していきたいと思います。

エアコン本体が手元にある場合や、お友達からもらったりする時、単純にDIYレベルを上げたい時などなど、取り付け工事費も浮くし、「エアコンを自分でつけてみたい!」という人は少なくありません。

そこで疑問になってくるのが資格がいるのかどうか?っていうことと、技術的なことが問題になってくると思います。

今日は、そんなエアコン工事の資格と注意点を解説していきます。
よろしくお願いします。

エアコン取り付け工事には資格は必要ない。

エアコンの取り付け工事には資格は必要ありませんので、DIYで取り付けが可能です。

しかし、それは電気工事の必要がない場合であり、例えば、「電圧切替」「コンセント交換」「専用回路増設」などなど、電気工事が必要になってくるとその場合は「第二種電気工事士」という資格が必要です。

「第二種電気工事士」は国家資格であり、無資格者が工事をすることは電気工事士法違反となり、さすがに初犯で実刑はないとは思いますが、一応、罰則は科せられます。笑

それに、万が一、無資格で電気工事をして火災や感電などしても、一切保険等がおりませんので注意が必要です。

ということで、無資格者の工事はリスクが高すぎるので、やめた方がいいと思います。

無資格でもできる工事として、

  • VA線をつなぐ、
  • ドレンホースをつなぐ、
  • 室内機と配管をつなぐ、
  • エアコンの室内機を壁に取り付ける
  • 室外機と配管をつなぐ

っていうことができます。

無資格ではできない工事は電気工事のみで、エアコンの設置に必要な電気工事というのは、

  • コンセント交換
  • コンセント延長
  • 電圧切替
  • 専用回路増設
  • ブレーカー交換
  • アース棒埋設

この6点しかありません。

ですので、この6つの工事が必要ない場合であれば、無資格でエアコンの設置工事が可能です。

コンセント交換

コンセント交換が必要な場合というのは、エアコンのコンセントプラグとコンセントの形状が違う場合であり、コンセント形状のパターンは全部で以下の4種類です。

電圧の種類が100Vと200Vで2種類、それぞれに15Aと20Aで2種類、合わせて全部で4種類のコンセント形状になります。

それに大は小を兼ねるで、20Aのコンセントには15Aのプラグを挿すことができますので、今現在、20Aのコンセントが付いている場合は100Vか200Vの電圧を気をつけるだけで良いです。

逆にいえば、15Aのコンセントに20Aのプラグを挿すことはできませんので、その場合には購入されるエアコンのコンセント形状を確認するか、もしくはコンセント交換も視野に入れておいた方がいいということになります。

コンセント延長

そして、コンセント関係でもう一つ気を付けておかなければならないことがあって、コンセントを延長しなければならない場合なのですが、エアコン本体の電源コードがコンセントに届かない場合、コンセント延長が必要になってきます。

基本的にエアコンには延長コードを使うことは推奨できません。なぜなら、延長コードが発火して火事の原因になったりするからです。

事前に確認しておくべきポイントは、エアコン本体の電源コードは約1.5mほどで、本体の左側からコードを出す場合、本体から70cmほどしか距離が届かないということです。

このような〝コンセントが届かない〟という場合でも、無資格では取り付けができませんので注意してください。

電圧切替

次に、電圧切替ですが、エアコンには100v用と200v用の2種類があり、100v用エアコンには単相100v電源、200v用エアコンには単相200v電源が必要です。

現在のコンセントと次に設置したいエアコンの対応電圧が違う場合、分電盤での電圧切替が必要であり、これは無資格での工事は絶対にやめたほうがいいと思います。

最悪の場合、家の家電が全て壊れますし、分電盤でショートすれば大怪我をする恐れがあります。

専用回路増設

次に、専用回路増設ですが、この専用回路はエアコン専用コンセントがない場合に必要になってくる電気工事です。

分電盤から直接電線を引っ張ってくるのですが、分電盤にブレーカーを設置したり電線の加工が必要ですので、コンセント交換も電圧切替もできない人は、絶対に不可能ですのでこちらもプロの電気工事士に依頼してください。

ブレーカー交換

続いて、ブレーカー交換ですが、こちらは基本的に電圧切替とセットでやることになる電気工事です。

よくあるパターンとして、電源を100vから200vに切り替えた時にブレーカーが100v専用ブレーカーだった場合に、200v兼用ブレーカーに取り替えなければならないというパターンです。

こちらも、100v専用ブレーカーで200vの電源をとることは違法であり、電気保安協会にバレたら怒られるかもしれません。笑

逆に200v兼用ブレーカーで100vをとる分には問題ないので、電源を200vから100vに切り替える場面ではブレーカー交換は必要ありません。

そして今、何の話をしているのか理解できない場合、ブレーカー交換は絶対にしないでください。笑

アース棒埋設

続いて、「アース棒埋設」ですが、これも、「アース棒埋設」が何のことかわからないようでしたら多分、やめたほうがいいと思います。

アースっていうのは、もし、エアコンが内部漏電した場合に、その電気を大地に流し、人体に電気が流れないようにするための処置ですが、圧着ペンチと圧着スリーブ等が必要だったり、接地抵抗を計測するための「接地抵抗計」などの道具がないとできません。

ただ、アースっていうのは、万が一漏電した時に感電しないためだったり、他の電子機器からの電磁波の影響を受けにくくしたりするためのものなので、別になくてもエアコンの動作には問題ないと言えば問題ありません。

正直なところ、エアコン工事をしていて、マンションなどでコンセントまでアースがきていないパターンが結構あり、そのような時にはアースを接続できずにエアコンを取付けることがあります。

なので、一応グレーゾーンというかそういうこともあります。^_^;

以上、
エアコンの設置の際の資格と取り付け注意点でした!ありがとうございました!

Aircon Mediaでは「Air-concierge」(エアコンシェルジュ)をコンセプトに、『10年間の快適な空間』をお約束しています。高品質な工事はもちろん、10年間の製品保証ときめ細やかなアフターサービスを心がけてますので、エアコン工事で失敗したくない方はぜひ、Aircon Mediaにお任せください。

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