どうもこんにちは。
プロのエアコン施工職人さかなです。
今日は、『エアコンの仕組み』ということで、解説していきたいと思います。
僕もこれまでエアコン職人をしてきてたくさんの人に質問されてきたんですね。
「エアコンってどういう仕組みなんですか?」っていう質問なんですけど、これって実は理論で解説するとすごく難しいので口頭での説明も難しかったんですね。笑
で、ここでも理論で解説すると訳が分からなくなるので、一応、簡単な原理ってことでお伝えしていきますね。
よろしくおねがします。
エアコンの仕組みを簡単に説明
エアコンの仕組みは、『スプレー缶』をイメージしてもらえれると分かりやすいかと思います。
例えば、制汗スプレーとかありますよね、あれを〝ブシュー〟って使った時って、缶自体が冷たくなりますよね?エアコンはあの仕組みと同じ現象を利用しています。
エアコンにも「冷媒ガス」(「冷媒ガス」というのはおかしな表現ですがわかりやすく便宜上そう表現することにします)というものが使われていますが、「冷媒ガス」というのは、液体から気体に変わるときに〝周りの熱を奪う〟っていう性質があります。
だから、スプレー缶を〝ブシュー〟ってやったときに、そのスプレー自体も冷たいし、缶自体も冷たくなるし、周りの空気も冷やされます。
で、スプレー缶の場合、そのままガスは空気中に拡散してしまいますが、エアコンでは、その気体になったガスを逃さないようにして、エアコンの室内機と室外機を循環させることで再利用しているんです。
だから、例えば工事不備などで室内機と室外機の接続がうまくいかず、そのガスが漏れ出すようなことがあると「ガス漏れ」と言ってエアコンが効かなくなります。
エアコンが冷えるのは、「冷媒ガス」が液体から気体になる時の〝気化熱〟を利用しているってことですね。
その冷たいガスをエアコン室内機に送り込み、エアコン室内機の中で周りの空気を冷やし、その冷えた空気を送風することで、部屋全体を冷やしているんです。
これを「熱交換」といい、エアコンの室内機と室外機には「熱交換器」が隠れています。
では逆に、「暖房はどうなの?」って思われるかもしれませんが、暖房はその逆の理屈です。
気体になったガスは、そのガスを圧縮することでまた液体に戻ります。
この気体から液体に戻る時に、冷媒ガスというのは今度は〝熱〟を発します。
その熱を室内機に送り(熱交換)、周りの空気を暖めて送風することで部屋全体を暖めているんです。
この冷媒ガスを圧縮するときにはエアコン室外機の中に「圧縮機」というのがあり、その「圧縮機」が稼働することでちょっと音が出るんですね。
だから、室外機が「ブーン・・・」って振動したり音が鳴ったりするのは、圧縮機が動いているからなんです。
ちなみに、この「圧縮機」は結構危険で、エアコン工事に慣れていない人が取り外しとか工事を行うと爆発する恐れがあります。笑
ガスも圧縮しますが、間違って空気も一緒に圧縮させるようなことがあると、どんどん圧縮機内部の気圧が高まっていき、最終的に大爆発を起こします。
普通のスプレー缶でも、ちょっと穴を開けただけでかなりの勢いで破裂しますが、エアコンの圧縮機はその爆発力を何倍にも強くした感じなので、金属片も飛んできますし言ってみれば目の前で地雷が爆発するようなものです。
僕もエアコン工事の仕事をしていて、どこかの誰かが圧縮機を大爆発させて重傷を負った。
という話を聞いたことがありますし、そのような事故で作業員が亡くなった事例もあります。
結構危険なので、慣れていない人はあまり不用意に触らないようにしてください。笑
では今日は以上です。
どうもありがとうございました!
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