エアコン取付けスペースがない時に知っておきたい3つの注意点!

どうもこんにちは。
プロのエアコン職人さかなです。

エアコンを購入する時にはまず、エアコンを設置する場所の横幅や高さなどを確認し、ちゃんとエアコンが収まるどうかを確認した方がいいと思います。

僕もエアコン工事をしていて、エアコンを取り付けようと思ったら、そもそもエアコンを付けるスペースがなかった・・・ということが何度もありました。

一番多いのは、穴の位置が高すぎるというパターンです。

もともとエアコンが付いていて、そのエアコンを取り外して新しいエアコンを取り付けるときに、天井と穴の幅が極端に狭い場合などですね。

昔のエアコンよりも現在のエアコンの方が高さが大きい場合があるので、そういうことまで気にしておかないと、せっかく色々と吟味してエアコンを選んだのが無駄になります。笑

だって取り付けできなかったら、もう機種を変更するしかないですからね。

穴が高すぎる場合はもうちょっと下に穴を開け直せばいいのですが、壁に二つ穴が開くことになりますし、できればあまりやりたくない方法です。

そして、穴を新しく開ければ済む話ならいいですが、横幅が足りない時、高さがそもそも足りない時はどうすることもできません。

今日はそんな、エアコンを選ぶ際の事前チェックに関しての注意ポイントをお伝えします。

よろしくお願いします。

買ったエアコンが入らない!?エアコン購入前に寸法を確認しておこう

現在、大半のエアコンは、高さが約30cm横幅が約80cmのものが一般的です。

前面というか奥行は機種によって違いは様々ですが、30cmくらい前面に飛び出すものもあって、さらに前面パネルを開くと45cmくらい前面スペースを必要とするものもあります。

ですので、エアコン購入前に、エアコンを取り付けたい場所の寸法を測っておくことをお勧めします。

そして、さらに注意しておかなければならないのは、スペースがあるからといって、そのままエアコンを取り付けることはできないということです。

例えば、ご自宅のエアコンをつけたい場所のスペースが横幅80cm、高さ30cmあるとしましょう。

一見、そのスペースの範囲内であれば、エアコンの本体が収まればギリギリ取り付けが可能だと思ってしまうと思います。

しかし、エアコンというのは室内機を壁に取り付けるときに、「背板」と呼ばれる部品を壁に取り付け、その部品にエアコンを上から引っ掛ける仕組みになっているんです。

上から引っ掛けるときに、一旦、背板よりも高い位置に室内機を持ち上げる必要がありますので、天井までの高さがジャスト30cmだと〝掛かりしろ〟不足で室内機が取り付けできないんです。

室内機の〝掛かりしろ〟は機種によって違いますが、三菱電機などは割と25mmくらいのものが多いです。

パナソニックなどは40mm近く、掛かりしろを必要とするものもあり、やはり余裕を見て、エアコン取付面の高さは最低でも35cmは欲しいところです。

つまり、30cmだとエアコン本体が収まる幅しかなく、掛かりしろがないので、取り付け不可、最低でも35cmほどあればなんとか取り付けすることができるというわけですね。

しかし、なんとか取り付けできたとしても、「メーカーの施工要項」というものがあり『室内機の上端から天井まで50mm必要』とか、そのような施工上のルールが存在しますので、そのルールを違反しての取付になることは覚悟しなければなりません。

何を覚悟するのかというと、メーカーのルール守らずに何か不具合が生じた場合に、メーカー保証など、一切受けられなくなります。

その事実を覚悟した上で「それでも私はココにつけるんだ!」という強い意思がある方は、ギリギリの場所に取り付けてもいいかもしれませんね。

そして、高さの事もそうですが、横幅に関しても注意しなければならないことがあります。

それは、エアコン室内機本体から壁までの間は5cmくらい空けた方がいいということです。

これもメーカーの施工要項にちゃんと書いてありますが、例えば、カーテンレールと壁の間が80cmだとしましょう、その場合、室内機を取り付けることができますが、メンテナンスが非常にやりにくくなりますし、ホコリもたまりやすいので、できれば避けた方がいいです。

メンテナンスというのは、例えば、エアコンが故障した時など一部の部品交換などで修理が可能である場合、通常は室内機を壁に掛けたまま分解して、修理することができます。

しかし、エアコンと壁の隙間が5cm以下だと、その分解がうまくできない場合があります。

そうなった場合、一度エアコンを取り外して床に下ろしてから修理をして、それからまた付け直すという作業が必要になってくるので、取外し料金と取付け料金が加算され合計で15000円ほどの無駄な出費になります。

他にもエアコンクリーニングをする場合など、壁にエアコンをかけたまま分解して作業しますので、その分解ができないとなると、エアコンクリーニングもできなくなります。

エアコンというのは「お掃除機能」が付いていても、内部の汚れまでは取れませんから、エアコンの寿命や電気代や衛生面のことを考えると、クリーニングはやったほうがいいと思います。

しかし、壁との隙間がないというだけで、その他もろもろのメンテナンスができなくなるので〝できれば〟両サイドの5cmくらいずつは確保したほうがいいと思います。

つまり、エアコンの横幅が80cmだとすると、最低でも左右合わせて90cmのスペースは欲しいところですね。

住宅の関係上、そうそう上手くいかないこともありますが、なるべく90cmくらい空けるようにしてください。

高さや横幅がギリギリの時はどうしたらいい!?

例えば、窓枠があって、その上にエアコンをつけたいけれども、天井までの高さが30cmしかない場合、よほど、掛かりしろの短い機種でないと取付は困難だと思います。

この辺りのことは、量販店の店員さんに聞いても多分、言ってる意味すらわかってもらえないと思います。(量販店の店員さんは素人の人が多いです)

ですので、「エアコンスペースの高さが30cmしかないんですけど、入る機種はありますか?」と店員さんに聞いても、「30cmならギリギリどれでもいけますよ〜」とか言われてしまう可能性があります。

そして、エアコン取り付け当日、エアコン職人から「これ、取り付けできませんけど・・・」って言われる羽目になります。笑

僕も工事をやっていて、こんなことが今までに何度あったことか!笑

特に注意なのが、「窓枠上部」から「廻り縁下端」までの距離で測ってください。

これは超重要です。

窓枠上部から天井までの距離は32cmでも、廻り縁までの距離は27cmしかないというパターンもあります。

実際にエアコンを取り付けられるスペースというのは、廻り縁までのスペースですので、27cmしかなければ取り付けは不可能です。

しかし、『どうしてもつけたい!』という場合もあると思います。笑

そういう場合には、僕は個人的には、『高さの薄いエアコン』をおすすめします。

この「高さの薄いエアコン」は、本体高さが25cmほどの設計になっていて、狭い場所に取り付けることができる仕様になっています。

しかし、「高さの薄いエアコン」でも掛かりしろが35mmとか必要ですので、どれだけ頑張っても28.5cm以上の高さは絶対に必要です。

ですので残念ながら、先ほどの例の27cmのスペースには取り付けることができません。

先ほどの例でいえば、もし、窓枠上部から天井までの距離が32cmだったのであれば、『廻り縁』の厚みに合わせて、エアコン自体を浮かせて取り付けるという方法もあります。

これは完全に裏技ですが、廻り縁の厚み分の木の板を貼り付けるか、もしくは『たて桟』と言われる金具を取り付け、その金具にエアコンの室内機を取り付けるという技もあります。

その場合、エアコンと壁との間に10mmほどの隙間が出来てしまうので、それが「気にくわない」という人もいるかもしれませんが、〝どうしてもココに取り付けてほしい!〟と言われた時だけ、僕はその裏技を使うようにしています。

つまり、エアコンのスペースがない場合、エアコン本体が25cmの「高さの薄いエアコン」を取り付けるか、裏技的に、木の板を壁に貼り付けるか、たて桟を取り付けるかの3択になります。

あくまで、窓枠と天井との間に取り付ける場合のみ有効ですが、基本的にエアコンを取り付けるときに高さがギリギリになる場合というのは、窓枠と天井との間につけたい時ですので、参考になったのではないかと思います。

ちなみに、横幅スペースが足りない場合はどうしようもありません。笑

取り付け位置を変更するしかありませんね・・・。

では、以上、
エアコンの取付けスペースがない時の注意点でした!

ありがとうございました!

Aircon Mediaでは「Air-concierge」(エアコンシェルジュ)をコンセプトに、『10年間の快適な空間』をお約束しています。高品質な工事はもちろん、10年間の製品保証ときめ細やかなアフターサービスを心がけてますので、エアコン工事で失敗したくない方はぜひ、Aircon Mediaにお任せください。

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