どうもこんにちは。
エアコン職人さかなです。
一般的に、というか、職人的に「屋外保護配管」といえば、エアコンの配管カバーのことではなく、エアコンの電源線の保護配管のことを言います。
配管カバーのことは、職人の間では「屋外スリム」とか、「屋外ダクト」とか、「外カバー」とか、「配管カバー」とか、「化粧カバー」とか言います。
なので、例えば量販店の店頭なんかでも、「屋外化粧カバー」とか「屋外配管カバー」という言い方をします。
今回はエアコン電源線の屋外保護配管の話なので、「配管カバー」の話を聞きたい方はそちらの記事を参考にしてください。
『エアコンの配管カバー解説記事』
今日はエアコンの『屋外保護配管』について、料金とその内容を解説していきますが、まず最初に注意点としてお伝えしておきたいのが、これからお伝えすることは、あくまで一般的な業界標準の話であり、その基準として、大手家電量販店の金額を参考にしているという点です。
なので、当然、依頼する工事屋さんによって、多少、内容や金額が変わることがあると思います。
こちらの記事でお伝えしていることが、実際には「必ずしもそうとは限らない」ということをご了承くださいませ。
よろしくお願いします。
屋外保護配管の必要性
エアコンの電源線は、基本的には建物の建設時に壁の中に配線するものなので、その場合は屋外保護配管の必要性はありません。
屋外保護配管を必要とする場合には、新たにエアコンの電源線を新設するときとか、エアコンの電源線を延長するときなどに屋外配線にするとか、そのような場合に限られるかと思います。
一般的に、エアコン電線というのは『VVF2.0×3』という電線を使います。
この「VVF」という電線ですが、これはあくまで屋内使用を目的とした電線であり、屋外でそのまま使用することは推奨されていません。理由は、まず第一に「日光紫外線による劣化」これが一番大きな理由です。
VVFケーブルは長期間紫外線に晒されると、外側の被覆が劣化してしまい、最終的に漏電や接触不良などを引き起こします。
ぶっちゃけ、紫外線だけなら数年くらい全然大丈夫なのですが、他にも小動物がかじったり、何か物が当たったりすると危ないので、基本的には屋外使用の際は屋外保護配管というものを使い、「VVFを保護しなさいよ」という電気工事のルールがあります。
『屋外保護配管』
なので、例えば、エアコンの電源線を新しく新設する際、屋内ではなく屋外配線する場合には、この屋外保護配管というのが必要になります。
配線方法と料金
屋外保護配管の中に電線を通し、屋外保護配管ごと外壁に固定していく方法が一般的です。
固定する場所は軒裏や家の基礎に固定する場合もあります。ポイントは、なるべく目立たない場所に固定することと、なるべく最短ルートになるように配線することがポイントです。
配線を隠せる場所があれば隠しますし、人が踏みつけるような場所とか、ドアを開閉した時に干渉するような場所には固定しません。
この配線ルートに関しては、お客さんの意見もあると思いますので、事前にしっかりとお客さんと打ち合わせをして、どこをどう通すのか、相談と説明をしながら進めていきます。
屋外保護配管の料金は大手量販店で、1mごとに1100円、仮に10m使用すれば11000円になります。
屋外保護配管の種類
屋外保護配管にはそんなに種類はないのですが、一般的に使用されるのは「VE管」と言われる直管と、「PF管」と言われるフレキ配管が使用されます。
『VE管』(ただの真っ直ぐな筒です)
『PF管』(PF管の方は自在に曲げられる)
曲がりの部分などに使用します。
ただ、VE管と比べて耐候性、耐久性に劣るので、日当たりの良い場所とか直線部分はなるべくVE管を使った方がいいです。
引込みカバー1100円
『引込みボックス』屋外配線ということは、一旦、屋内から外壁に穴を開けて電線を外に出し、また屋内に引き込むということをしているはずです。
ですので、その電線引込み穴から雨が侵入するのを防ぐために、「電線引込みカバー」を使用します。
こちらが大手量販店では1100円で、電線の出口と入り口で合計2箇所使用する場合があります。
以上、エアコン電源の屋外保護配管の解説でした。
ありがとうございました。
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