こんにちは。
エアコン職人さかなです。
今日はお掃除機能付きのエアコンのお手入れについて解説していきたいと思います。
僕がお客さんと関わってきて、お掃除機能のことをあまりよく知らないお客さんが多いですし、クリーニングの必要性とか、クリーニングの頻度とか、エアコン洗浄スプレーの効果とか、そういう質問も合わせていただきますので、今回の記事でそういうところまで言及してお答えしていきたいと思います。
よろしくお願いします。
お掃除機能付きエアコンはクリーニングしなくていいの!?
結論から言ってしまうと、お掃除機能付きのエアコンでも、『エアコン洗浄クリーニング』をやらないといけないと思います。(^^;
「やらないといけないと思う」
という曖昧な言い方をするのは、クリーニングをするかどうかというのは、お客さん自身で決めることだからです。
まずは、その理由を説明していきますね。
エアコンというのは、その多くは上部が吸い込み口になっていて、お部屋の空気を室内機上部から取り込み、下のファンから空気が吐き出されてお部屋の空気が循環する構造になっていますが、その上部から空気を吸い込む時に、空気中のホコリがフィルターに溜まっていきます。
そのフィルターをお掃除してくれるのが『お掃除機能』で、逆に言えば、〝フィルターしか掃除してくれない〟のです。
でも実は、エアコンで一番汚れるのはそこではなくて、一番汚れて、一番カビが生えて、一番不衛生なのは『ドレンパン』というもっと奥の方の部品です。
つまり、カビや匂いが一切気にならないという方であれば問題ありませんが、〝カビとか匂いとか気になる!〟という方であれば、お掃除機能のついたエアコンであってもそうでなくても、エアコン洗浄クリーニングはやった方がいいと思います。
その『カビとか匂いが気になるかどうか?』という問いの答え、これがまず、洗浄クリーニングをする必要があるのかどうか?という質問に対する判断基準になります。
そもそもエアコン洗浄クリーニングの目的
次に、〝カビとか匂いとか気になる!〟というお客さんにお伝えしたいのが、そもそものエアコン洗浄クリーニングの目的と効果についてです。
〝カビとか匂いが気になる!〟という悩みであれば、単純にクリーニングをすれば解消すると思いますが、実はクリーニングの目的と効果はそれだけではありません。僕が思うエアコン洗浄クリーニングの目的と効果、それは、
- 室内機の内部に発生したカビや汚れを洗い落とす
- ドレンパンの水の流れを良くして水漏れを未然に防ぐ
- 見た目もキレイになって気分がいい
- 熱交換器を通る空気の量が増えて効率が良くなる
- 効率が良くなるから電気代も増えなくなる
大まかに言えばこの5つの目的と効果があるわけです。
まず、室内機の内部に発生したカビ達、それに伴ってカビくさい臭い、それに伴ってアレルゲン物質の発生、喘息などの健康被害、嫌な気分になる。
このような悩みを解消すること、やはりこれがエアコン洗浄クリーニングをやる1番の目的かと思います。
そして、カビだけでなく、お客さんがあまり気にしないところでもキチンと効果があり、「ドレンパンの水の流れを良くする」ということもすごく大事です。
エアコンというのは冷房運転をすると室内機から水が出てきます。
その出てきた水が通る道がドレンパンという部品で、この水の通り道がカビやホコリなどで塞がれていると、そこで水が溜まってしまって、最終的に室内機のどこかから水がポタポタと溢れてきます。
これがよくあるエアコンの水漏れの基本原理なのですが、やはり、エアコンをしばらく使っていると、普通に使っているだけなのに、このように水が漏れてきてしまうことがあります。
そうなると、当然エアコンは屋内にあるわけですから、床が水浸しになったり、ソファが濡れてしまったり、ベッドが濡れてしまったり、エアコン真下にテレビなどの電化製品があると濡れて壊れてしまったりするわけです。
そうならないためにも、エアコン洗浄クリーニングをして水の通り道であるドレンパンのカビやホコリを洗い流してやることで、起こるはずだった水漏れを未然に防ぐことができるというわけです。
次に、本体やフィルターや熱交換器を洗浄することで、黄ばんでいた本体が白さを取り戻し、見た目にもキレイになって単純に気分が良くなるということもあると思います。
さらに、熱交換器という部品もあって、「熱」を「交換」、つまり、冷房ならお部屋の空気を冷やす部品なのですが、この部品がホコリなどで詰まってしまうと、お部屋の空気の通り道が塞がれてしまい、お部屋の熱がうまく循環しなくなり、冷房の効果が半減してしまうという現象も起きます。
これを単純化して「冷房効率が落ちる」とお伝えしているのですが、冷房効率が落ちるということは、機械は頑張ってお部屋の空気を冷やそうとしているのに、なかなかお部屋の空気が冷えないので、エアコン本人も「あれ?おかしいな!全然冷えないや!」ということで、もっと頑張ろうと思ってフルパワーでお部屋の空気を冷やそうとします。
これを単純化して「電気代が余分にかかる」とお伝えしていますが、熱交換器が詰まって、冷房効率が落ちるということはイコール、電気代が余分にかかると思っていただいて差し支えないと思います。
以上のような理由から、僕はたとえ「お掃除機能付き」のエアコンであっても、エアコン洗浄クリーニングをした方がいいとお伝えさせていただいております。
お掃除機能付きエアコンの洗浄クリーニング方法
僕がよくお客さんに聞かれるのが、ホームセンターなどで販売している『エアコン洗浄スプレー』などは効果があるのか?という質問です。
個人的な意見をお伝えさせてもらいますと、ハッキリ言って、全く意味がないというか…例えるなら、前歯だけ歯磨きしているような感じで、ほとんど汚れは落ちてないんじゃないかと思います。(あくまで個人的な意見です!)
お金と時間と労力の無駄ですし、「エアコン洗浄スプレーが原因で火災が発生した」なんていう事例も実際にあります。
ということで、ホームセンターなどで販売しているエアコン洗浄スプレーは賢明な方なら選択肢から除外していただいて、素直に「エアコン洗浄クリーニング」という方法を選択していただきたい思うのですが、それもお客さん自身で分解して掃除できるのであればいいですが、おそらく普通の人はエアコンを分解して洗浄することは不可能だと思います。
なので、結局は『専門業者』にお金を払って依頼するということになると思います。
金額はだいたい、
お掃除ロボなし→10000円〜15000円
お掃除ロボあり→18000円〜21000円
くらいが妥当な金額なんじゃないかと思います。
ぜひ、プロに依頼されてください。笑
エアコンクリーニングのタイミングは?頻度は?
では最後に、おすすめのエアコン洗浄クリーニングのタイミングをお伝えさせていただきます。
ズバリ、エアコン洗浄クリーニングのタイミングは『ファンにカビの塊がつき始めてきた時』です。
クリーニングのタイミングというのは、エアコンの使用頻度によって大きく左右されますので、一概に『○年に一回』と言うことができなんですよね。
全く使っていなければそれだけ汚れませんし、毎日使っていればそれだけ汚れますし、ペットがいたらもっと汚れますし、中華料理店の厨房みたいな油まみれの場所とか、エアコンの設置環境によっても全然違います。
なので、お客さん自身が簡単に見分けられる方法としては、『ファンにカビの塊がつき始めてきた時』を判断基準にするのが一番簡単です。
その判断基準プラス、エアコンの寿命も計算に入れておく必要があります。
例えば、普通のエアコンの寿命は10年くらいと言われていますが、8年目にクリーニングをしても、もしかしたらそのあとすぐに寿命で壊れてしまうかもしれません。
エアコンクリーニングにはだいたい2万円くらいかかるとして、2万円使って、その2万円がすぐに無駄になる可能性もあるってことなんですよね。
なので、僕のオススメは、あまり使っていないエアコンは5年に1回、よく使うエアコンは3年に1回くらいがいいと思います。
5年に1回であれば、エアコンを購入して5年目にクリーニングして、あとはエアコンが寿命を迎えるまで使って、壊れてしまったら買い替えでO.Kです。
3年に1回であれば、エアコンを購入して3年目にクリーニングして、またその3年後にクリーニングして、あとは寿命を迎えるまで使って、壊れてしまったら買い替えでO.Kです。
エアコンの寿命を10年だと仮定して、もうすぐ寿命がきそうなのであればもうクリーニングは諦めてしまって、その2万円を新品購入の足にしてしまった方が賢い場合もあるってことですね。
これが、エアコン洗浄クリーニングのおすすめの頻度なので、〜判断基準その1〜の『ファンにカビの塊がつき始めてきた時』と合わせて、お客さん自身であれこれ考えてクリーニング頻度を考えてみると良いと思います!
是非参考にしてみてください。
では、最後までお読みいただきありがとうございました!
Aircon Mediaでは「Air-concierge」(エアコンシェルジュ)をコンセプトに、『10年間の快適な空間』をお約束しています。高品質な工事はもちろん、10年間の製品保証ときめ細やかなアフターサービスを心がけてますので、エアコン工事で失敗したくない方はぜひ、Aircon Mediaにお任せください。